どーもです。
今日紹介するのは、キャロウェイのニューモデル「Xフォージド」UTです。先代もアイアンと同時に発売されていたと記憶していますが、今回も同様ですね。アイアン型UTですが、今回もしっかり設定されたとういうことは、「XフォージドCB」アイアンを使うレベルの方なら使えるというメッセージのような気もします。とはえいえ、先代でも球の上がり方がかなりシビアだったような印象です。果たしてどのように進化したのでしょうか。早速、いってみましょう。
まずは見た目から。
「XフォージドCB」アイアン同様、バックフェースとインナーウエートとしてトゥ側にタングステンウエートを配置しています。もちろん、見た目は「XフォージドCB」アイアンですが、構造的には中空構造となっているようです。
フェースはコンパクトですが、先代に比べると、やや大きくなったような感じもしました。形状的には、先代とほぼ変わっていないと思います。
ソールはセミワイドですね。先代よりも確実に広くなっていました。
ネックはセミグース。先代はややボッテリしたイメージの形状でしたが、「XフォージドCB」は若干スッキリイメージかな!
構えてみるとこんな感じ。バックフェースの膨らみがちょっと気になるかな・・・。個人的好みになりますが、バックフェースの膨らみが視界に入るのはちょっと苦手だったります。この膨らみが打ちやすさを実現させているとはいえ、なんか苦手なんですよね・・・
今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO950GH neo」Sフレックス装着モデルの21度。スペックはロフト角21度、ライ角60.5度、長さ39インチ、総重量396g、バランスD2。シャフトスペックは、重量98g、トルク1.7、中調子。
持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップは気持ち細めでした。ワッグルしてみるとヘッドの動きは少ない印象でしたが、素振りしてみると割りとヘッドが走りそうな気配をちょっと感じました。
実際に打ってみると、球の上がり方がメッチャシビア!! ぶっちゃけ、先代よりも抑えられている印象でした。バックフェースの見た目でオートマチックに上がりそうな印象を受けるだけに、イメージしていた弾道よりも低く、正直ビックリしました。球の上がり方については、オートマチックに上げてくれるモデルがほとんどの中、かなり男前なモデルです。スピン量はアイアン同様少なめで、いわゆる弾丸ライナー系。操作性も高く、アウトサイドインのカット打ち気味で打つとそのままスライスが打てました。
【3球平均】
HS40.9m/s、初速53.1m/s、打ち出し角12.3度、バックスピン量3070.6rpm、サイドスピン-587.1rpm、飛距離197.8y
【ベスト】
HS40.0m/s、初速53.6m/s、打ち出し角13.2度、バックスピン量2816.0rpm、サイドスピン-655.1rpm、飛距離202.5y
打感はソリッド系。ゴルフ体験主義のソリッド系は「弾き感とマイルドさがちょうど良くブレンドされ共存する感じ」です。先代はマイルドで中空らしいムニュッとした感じが強かったと記憶していますが、ニューモデルは「これ、中空構造なの?」と思うほどで、言われなければ気付かないかもしれませんw 音は中高音系でした。
弾道はこんな感じで
弾道的には中弾道。前述通り、球の上がり方はかなりシビア。見た目で上がりそうなイメージを受けるだけに、そのイメージが出来る人にとってはギャップが気になるところかな。スピン量も少なく弾丸ライナー系。かなり男前な1本だと思います。
出球傾向は、ボクのスイングで軽いドロー系。ある程度操作性も意識しているイメージですね。
振り感はどこかがギュンとしなることなく、気持ちよく振り切れますが、ちょっと気になったのがインパクト時のシャフトのグニャリ感です。先代シャフト「NSPRO950GH」で良く感じた感覚ですが、新モデル「NSPRO950GH neo」でわずかにですが、初めて感じました。でも、なんか懐かしい感覚でもありました。
今回ボクが打った限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。アイアン型UTの中でも、球の上がり方がかなりシビアな印象のモデルでした。操作性もある程度意識した印象で、個人的にはある種アイアン型UTのあるべき姿かなと思います。でも、これだけ周りのクラブが扱いやすさを前面に出しているなかで、果たしてこの「XフォージドUT」を選択肢に入れられるアマチュアゴルファーがどれだけいるかが、老婆心ながらちょっと心配していました。が、ある程度技術のあるプレーヤーにとってはかなりの強弾道を味わえる1本だと思います。
<キャロウェイ「Xフォージド」UT>
■KAZ’sインプレッション(10点満点)
▽飛距離:9▽上がりやすさ:7▽操作性:9▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:10▽ミスの許容度:9
■ヘッド:ボディ=軟鉄+ウレタン・マイクロスフィア+タングステンウエート、フェース=17-4ステンレス
■ロフトバリエーション:18度、21度、24度
■シャフト(重量/トルク/調子):「NSPRO950GH neo」(S=98g/1.7/中調子)。
■価格:各1本3万2000円+税